クライアントの一人が離婚を決心した。
真面目な彼女だったが若い時分に恋愛をし、難しいところはあるがと優しい彼に惹かれた。
時が経ち子供も二人持ったが、年をとる度に彼はその本質を表面に出すようになる。
お天気屋で気難しく、ちょっと嫌なことがあると声を荒げて引きこもった。
それでも色恋冷めるはお互い様と、気丈な彼女は何でもないよと耐えてきたそうだが、次第に物にまた人にも当たり散らかすようになり、家族の迷惑も省みずに自分の趣味に没頭し散財するようになった。
ある朝ふと考えたそうだ。
自分もあまり若くなくなった。
両親は年老い、エスカレートする彼の様子にブレーキをかけるどころか、被害者になるのが目に見えてきた。
この先何十年、この幼稚な男の迷惑を被らなくてはならないのか。
この先短い両親に、自分は孝行が出来るのだろうか。
この先子供にも、必ずや迷惑をかける年老いた親となるのではないだろうか。
「結婚というものはお付き合いとは違うんです」
ここから彼女の後半戦、ロンも応援したいものだと考えている。
