名前を忘れてしまったが、ロンが某宗教団体への対抗措置としての術を行う際、その布陣のあり方に疑問を投げかけた宗教家がいた。
ロンの手法が伝統的なものとは異なる部分が多いということと、また彼がその源流であると考えられるチベットの作法を忠実に執り行うべきだという考え方の持ち主であったために異議を唱えたという形だったように記憶している。
結局両翼で進めた彼の手法は全く効を奏さず、ロンの術は完全に相手を制圧した。
はっきり書いてしまえば、伝統的な手法そのままのコピーは『その気にさせる思い込み』の効果は強いが、実は術効は極めて僅かだ。
術は現実そのものである。
例えばチベットの坊さんが『チャンチャンチャン❗』と言ったとしよう。これは呪文である。
あなたの心の中に何か起こるだろうか。
間違いないことであるが、古代のチベット人が狙った効果とは違うものが我々現代日本人の心の中に生じているということはご理解頂けるものかと思う。
伝統芸能と実戦は全く違うのだ。
