陰陽師の正当な直系の方とのご縁がある。
表向き有名な方ではなく、家系図やら伝記もどこまで本当か分かりませんよとご自身で笑われるような人柄であるが、お聞きする術式はかなり研究のあとがうかがえるものとなっている。
彼の実感も確かで、逆に伝聞が出来すぎていることが近代研究の気配を感じさせるものでもあり、歴史そのものは確かに疑わしくもあるわけだ。例えば平安の世からそのままの形が伝わっているのならば、術式の写しや姿に破綻が出る。六根清浄の呪文がどっこいしょに化けるようなものだ。
さて、実は以前、彼と式神の使役を競ったことがあった。
確か何かを取ってくるといったような内容で、彼は式神を用い、ロンがそれを封じるというゲームだ。
式神は見事にそれを取ってきたが、届けた先は彼ではなくロンであって、さすがですねとお互いに笑いあった思い出がある。
