京の八坂神社というのがあるが、奉られるのは牛頭天王でありもとは仏教系の祇園社だ。
牛の繋がり実に興味深く、ここは疫病(魔)封じの方位神でもあり、魔封じの大定番祇園天神である。
天神つまり菅原道真は大変な神格であり、時代と共に人から雷神、雷神から大魔王神、更には十一面観音菩薩や大日如来までを巻き込みついには天満(そらみつ)となり天の神を統べる存在の化身であったと定義付けられるに至る。
思えば牛頭天王はそのままであるが天の荒ぶりから牛は外せずで、例えば思いつくままに限りをあげるだけでも、スサノオ、弥勒菩薩、毘沙門天、シヴァ、ヴィシュヌ、大威徳明王、不動明王、菅原道真、蚩尤、バール、ベルゼブブ、サタン…、バリエーション豊かな強烈個性の荒魂には大抵常に牛の影がある。
そしてそれらをKeyとして、同一視される歴史までが被るのは面白いところである。
人間の恐怖心は神をも喰らうのだ。
