またしても宝珠を賜る機会に恵まれた。
数百年から千数百年を経たの古老物であり、またそれ故に見た目に別段の装飾もないために模倣品との見分けがつかず殆どが失われてしまった人類の宝を、法王直下の系譜によってこうまでに幾度となく賜る機会に恵まれたことは誠に稀有なことである。
ロンのもとに集まる者のうち真に求める者があれば最低限度の浄財浄罪と引き換えに譲り渡しても良いという許しも出たが、それでも一般衆生からすればかなりの額である。
見た目にはこれと分からぬ小さな御守りに億の価値を見いだし、例え50万円程度のものであっても投げる器のある者が、この日本にどれだけ残っていると言えようか。
恐らくはこれら如意宝珠の殆どが、ロンの家伝となるだろう。
ここが御浄土である。
