占いのノウハウを売りませんかとのお話がきたが、ロンは現代における占いのジャンルを明確に否定している。
現代と書くに理由もあり、本来のそれは各々の一門による緻密なシミュレーションメソッドであって膨大な哲学と知識に満ちたものであり、現代の我々に一般的に認知された、【確定している未来を見てあげる】という世界観とは全く異なるということだ。
自分の事は欲が絡むから見えないなんて言う輩は問題外で、他人のを【当て】に行く行為そのものが欲にまみれてもいよう。
欲得云々ではなく本来の易学という世界の中では、自分の事は当たり前によく見えていて精度も高いということになる。
当たる外れるのペテンではないということだ。
生まれた年月日で未来が全て決まっている。
つけられた名前で全てが決まる。
そんな馬鹿なことがあるか。確定未来が無いことは、いまや数式でも証明されているのだ。
もしもそんな事を言う輩がいるのならば、それはある種の誘導や誤魔化しでありそこには危険な暗示作用を受ける可能性すらもある。
だからロンは現代式の占いを呪詛と呼ぶ。
未来は無限の可能性に満ちていて道に確定されたものなどはなく、あるのはそれを選択していく自我の形である。
占いとは本来その自我の形を浮き立たせるものであり、そこを矯正する可能性を内包したものだということ。だからそこには戒があり、常に龍が出るのだ。
現代社会のニーズにはそれが無い。
現状で良いのだよという安心だけを欲しがる裾野があって、そこに占いのペテンが横行しているという構図なのだ。
ペテンならロンはやらん。
