最近のロンは指輪を着けているが、何故かと聞かれることが数十度に及ぶため、ここの読者さん達には前もって書いておこうと思う。
わざわざ何故にと聞かれるに恐らくは違和感が大きいからであろうが、元々は父の指輪であり派手を好まぬ近頃のロンの格好とは誤差があるからであろう。
本来のロンは好んで指輪を着けたが、ここ10年程は殆ど着けていなかったように思う。
指輪は先日父の遺品を整理した際に持ち帰ったものだが、多くの指輪の中でも特に父が好んで着けた石だった。路面商のファッションリングのようにも見えるが、真っ赤な跳ね馬の高級外車が買える位の値段だ。
懐かしくもあるなと在りし日を偲んで触れてみると、ロンの脳裏に走馬灯のように父の姿が浮かんだ。
ロンがこれを着けること。これはつまり父に対する供養をしていると思って欲しい。
