密教はある意味で加持祈祷の宗教であるが、
ロンはある立場から世界中のそれを見てきた。
各国で各々のスタイル、効果、また得手不得手があり研究としても面白いものがあったが、共通して言えることに、
その術法の『核(コア)』の無い国における術法は効果が激減するという事実があった。
術法のエネルギーの根は核である。
根無くして花を真似ても薫りは立たず実も成らない。
例えばある有名なカルト教団はチベット密教をそのまま国内で実践したが、あれはチベットにあってこそのものであって日本国内では駄目だった。日本には日本の根というものがある。
日本の密教も外国由来のものではあるが、そこに日本の根が融合した術法でなければ効果は乏しいのだ。
術はリアルである。魔法使いごっこではない。
